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松月寺の歴史

 松月寺は曹洞宗の本寺、豊田市東広瀬(現在)の広済寺六世、実山(参)全秀大和尚を開山として、天正二年(1574)頃に開かれました。西加茂郡誌(三河後風土記?)には、天正四年(1349)開山と記してありますが、本当の所はよく分かっていません。

 古くは現在地より南の申刹(しんきり)という所にあり、太閤秀吉公の時代。天正十八年(1590)に大草城主改易後の領地没収に関連し、寺産を没収されて現在の場所に移ったと推測されます。二世、竹巖繁公和尚の頃です。

 文政八年に(1825)大我泰如大和尚が第一世として新たな歴史を歩み始めました。

 開山が天正二年とすると、400年以上の歴史を刻み、現在の本堂は三度目の建立物となります。最初の本堂の規模は不明ですが、およそ130年後に建て替えられています。

 二度目は准地時代、第六世明鑑吞了首座時代。五間半×四間半の建物。そこから更に130年後の法地時代、第二世寿山春長大和尚時代。天保四年(1833)に六間半×六間の本堂を建立しました。これが現在の本堂です。昭和二十八年(1953)に屋根を茅葺から瓦葺に替え、正面を向拝に造作しました。

・・一間は約1.82m

・・中央の屋根が前に張り出した建築様式

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